くり返し起こる慢性頭痛には、偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあり、慢性頭痛はタイプにより対処法が異なります。市販の頭痛薬を長期にわたって服用するなど、自己流の対処法を続けていると、薬が効きにくくなったり、薬物乱用頭痛になったり、症状をこじらせる場合があるので注意してください。

階段の昇り降りなどの日常動作で痛みがひどくなる
頭痛が脈にあわせてズキンズキンする
頭の片側が痛くなる
吐き気がしたり実際に吐いたこともある
光がまぶしく感じたりまわりの音がガンガン頭に響く
頭痛が起こる前に視界がチカチカしたり物が見えにくくなる

偏頭痛の場合、上記6つの症状のうち1〜2個以上該当します。
頭痛  Q&A
Q:一般的な頭痛ってどんなもの?
A:一般的に片頭痛、緊張型頭痛はよく耳にすることがあるかと思いますが、これらの頭痛は機能性頭痛に入ります。ある統計によると頭痛の98%以上は命に関わる心配のない機能性頭痛と言うことです。
Q:緊張型頭痛ってどんな痛み?
A:頭痛の中で最も多い頭痛で症状としては、圧迫されるような痛みで片側だけのこともありますが、階段歩行などの日常動作によって増悪しないこと、悪心や嘔吐を伴わないこと、光や音の過敏症はないことを特徴としています。
Q:緊張型頭痛のメカニズムは?
A:後頭部や首にある筋肉が緊張を起こし血流が阻害されると、乳酸、ピルビン酸などの痛みを起す物質が出てきます。これが筋付着部や靭帯にある末梢神経を刺激し痛みを感じるのです。場合によっては側頭部や目の裏に痛みが放散することもあります。
Q:筋肉を緊張させる神経バランス
A:筋肉をそもそもコントロールしているのは神経。この神経のバランスが崩れると、結果として筋肉をうまくコントロールすることができなくなり、筋肉の緊張を生んでしまいます。これが、緊張型頭痛の根本原因です。
Q:ストレスも要因になっている?
A:神経のバランスの崩れの直接的原因になったり、または頭痛のきっかけになったりするものにストレスと言うのがあります。少しのバランスの崩れで筋が緊張を起こしていると、強いストレスが引き金となって、たちまち酸素不足状態がおこり痛みがでてきてしますのです。
Q:片頭痛ってどんな痛み?
A:頭の半分がズキンズキンと脈を打つように痛み、階段の昇降などにより痛みが増強し、悪心・嘔吐を伴います。痛みは4〜72時間持続するが、発作がおさまればケロッとしている。一般的に若い女性に多く20〜30代に集中しています。
Q:片頭痛のメカニズム
A:片頭痛のメカニズムはまだいろいろな説があり、すべてが解明された訳ではありません。ただ大きなメカニズムとしては、何らかの原因により自律神経がバランスを崩し血管を収縮、または血管を収縮される物質を放出させるということなのです。
Q:両者とも神経機能が原因?
A:緊張型頭痛は筋に関連する神経、片頭痛は血管に関連する自律神経、両者とも神経のバランスが原因になっていることがわかりました。そのメカニズムはさまざまでも根本としてとても大きく関わってきているのは神経のバランスがとても重要だと言うことですね。
Q:神経のバランスを崩してしまう要因
A:自分の感情から起こるストレス 、怒り、悲しみ、ねたみなどや、生体に影響を及ぼす化学物質、毒、ウイルス、細菌などや、肉体的限界を越えた外力・姿勢、無意識的な不自然な姿勢などこれらの要素が、単独または複合的に作用して神経機能のバランスに影響を及ぼし、頭痛を生んでいるのです。
Q:パソコンの疲れによる頭痛は?
A:このような頭痛は緊張型頭痛が考えられます。緊張型頭痛でも吐き気を伴うことがあります。頚部のこりは目の奥に鈍い痛みを起こすことがあります。緊張型頭痛は、ストレッチ、姿勢の矯正、パソコン環境の整備、休息の導入などライフスタイルを変えることが大切です。疲れやストレスは片頭痛の誘因にもなりますので、努力しても頭痛のために生活や仕事が影響されるときは、病医院にかかることも考えてください。