心身症の原因となるストレスを招きやすい性格傾向として、自分の感情を言語化することが苦手、生真面目、自己犠牲的といった過剰適応などがあります。症状を改善する為には、心理面のサポートが重要と言われています。

疲れがとれにくくなった
なにかするとすぐに疲れてしまう
おなかがはったり痛んだり、下痢や便秘をよくする
ちょっとしたことで腹がたったり、イライラしてしまう
人と会うのがなんだかおっくう
よく口の中が荒れたり、ただれたりする
このごろ体重が減ってきた
ときどき深夜に目がさめ、そのあとなかなか寝つけない
好きな食べ物であっても、あまり食べる気がしなくなった

チェックが2〜4個以上の方はストレスがからだに蓄積しつつあります。そろそろストレス対策に真剣にのりだす時期です。
心身症  Q&A
Q:心身症とは,どんな病気ですか ?
A:心身症とは,心理的な影響でおこる,いろいろなからだの病気をいいます。ストレスは,精神面だけでなく,身体的にも影響を与えます。
Q:心身症はどうして起こるのですか?
A:心身症が発生する原因は、このストレスによって心の中で葛藤が起こり、精神的に不安定な状態が続くことで、脳に作用して身体の機能や免疫などに影響を受け、バランスを崩してしまうことにあります。その結果、身体に様々な症状として現れ、心身症となってしまうのです。医師に心身症と診断された場合は、身体疾患に対する治療に加え、「心理社会的ストレス」に対する適切な対処が必要となります。
Q:ストレスが心身症の主な原因であるならば、治すためには心の持ち方が大切になってきますよね?
A:おっしゃる通りです。一番いいのは、カウンセリングなどで新しい考えを身につけ症状があっても、好きなことや、やりたいことをどんどんやることです。もちろんそれが難しいことであるのはよくわかるのですが、カウンセリングで変容することは充分可能なのです。
Q:心身症にはどんなものがありますか?
A:有名なのは、胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群(神経性下痢や便秘)、高血圧症、心臓神経症、緊張性頭痛、喘息、過換気症候群、各種アレルギー疾患、蕁麻疹、円形脱毛症、頻尿、夜尿症、月経障害、インポテンツ、不感症、腰痛、めまい、耳鳴りなどです。
Q:心身症になりやすい、性格はありますか?
A:心身症になりやすい人には、不安や緊張の強い人、あまり感情を表に出さず、自分のことを表現するのが苦手な人が多いようです。
Q:生活上の注意点はありませんか?
A:ストレスに早く気付き,解消のため何らかの処置をとることが重要です。ストレス解消のため,他人と話したり,話しを聞いてもらったり,テレビを見たり,適度な運動をして解消しましょう。病院に行って,心療内科の専門医やカウンセラーに相談することもよいことです。
Q:心身症をコントロールする方法は?
A:病院での治療にも用いられているのが「自律訓練法」で、意識的に副交感神経の働きを高め、自律神経のリズムを整える効果があります。カウンセリングで行われています。
Q:心身症の治療にはどのような治療がありますか?
A:心身症の治療の中心は、薬物療法と心理療法です。心身症の治療では、精神面と身体面の両面を扱います。神経症の治療と同じ方法が用いられることもあります。心身症の治療の第一歩は患者自身が自分の心身症を自覚することから始まり、その自覚がないと治療の効果はあがりません。どんな原因でストレスがかかり、病気を発症したのかを正しく知り、そのストレスの耐えられる生活行動をカウンセリングなどで着実に作り上げていかなければならないのです。